一流の思考法
森本貴義 著 /
著者の森本氏は、野球のWBCの日本代表チームのトレーナーも務め、メジャーリーグで活躍中のイチロー選手の専属トレーナーも務める人なので、随所にその思考法の例として、イチロー選手の実例が挙げられ、非常に興味深く説得力のあるものとして語られています。
結果を出すことに躍起になってる人は、結果が達成出来ないものを全て失敗ととらえてしまう。
しかし、その道で一流と呼ばれ、活躍している人は、けして「失敗」とは言いません。
なぜなら彼らは「結果を出すこと」を「目標」としていないからです。
「失敗」を結果を生み出す「プロセス」のひとつととらえ、そこから学び、徹底的に練り上げ、実行すれば、結果はおのずと付いてくるからです。
そう、一流の思考法とは、結果主義ではなく、プロセス主義から生まれてくるのです。
「結果」を重視すると失敗に直面する確率が高くなり、「プロセス」を重視すると発見が増え、成功に近ずく可能性が高くなる。
前者は結果が常に不安定で、後者は結果が安定してくる。
プロセスとは結果を残すための準備期間で、この準備期間にどう対応するかが重要。
プロセスをより効率化するには、ひとつの型に落とし込むこと。
つまり行動のルーティン化である。
ルーティンと言えば、かのイチロー選手が有名ですね。
彼は朝起きて、家を出て、球場へ向かって、試合をして、帰宅する。
この試合で結果を残すという準備期間をルーティン化して、ひとつの型に落とし込んでいます。
ひとつの確固とした型があるので、例え失敗してもすぐ修正でき、ほんの僅かな違和感にも気づき、大きな狂いに繋がりません。
その結果が、あの偉大な成績として 残っているのですね。
また結果を出す人は、他人と自分を比較しません。
他人と比較してしまうと、自分の足りないところを洗い出すのに躍起になり、本来の目的を見失います。
比較するのは常に昨日の自分です。
結果は常に自分と向き合いながら出していくもの。
そして失敗から学び、自分のプロセスを改善していき、結果を出していく。
これが自信へと繋がっていくのです。
敬愛してやまないイチロー選手にはなれないが、一歩でも彼に近ずくことはできます。
★ハッとしてグッとポイント★
自信とは「あるもの」ではなく「育てる」もの。
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