小さな会社の稼ぐ技術

栢野克己 著 / 


日本には企業が約382万社存在する。

うち99.7%は中小企業で、さらにそのうち約9割が従業員20人以下の小規模事業者である。

大企業は1%もない。


こんなにも頑張っているのに、儲けが出ない!


その原因は外部環境のせいではない。

戦略が間違っているからだ。

メディアに出てくる経営戦略は、大企業用であり、それを実践してみてもうまく行くはずがない。


弱者(中小企業)には弱者の戦い方がある。

その弱者でも出来る、弱者だからこそ出来る戦略を実施すれば、これは相当しぶとい。

いや、局地戦なら強者(大企業)をも打ち負かすことが出来る。


では、弱者の戦略とはいかなるものか。


まず、差別化をはかる!

強者と同じことをやっていても勝てるわけがない。

ならば、強くてライバルがいない市場、もしくはライバルがより少ない市場で勝負する。

強者が避けたがる面倒くさいことや、よりニッチなものに挑戦せよ。


何でもいいから小さな1位を取れ!

人は1位は覚えるが、2位以下は覚えない。

すなわちその市場でトップを取らなければ意味がない。

商品や地域、客層をどんどん細分化するれば、必ず誰でも小さな1位になれる。

先ずはそこからスタートだ。


さらに一点集中!

強者は何でもやるが、弱者はひとつに絞る。

商品、地域、客層を絞って、その業界のナンバーワンになれ。

総合1位ではなく、小規模1位!部分1位!


ライバルより常に前へ、接近戦へ!

弱者はお客と離れて大量販売的にやるのではなく、エンドユーザーと直接触れ合う、接近戦を心掛けよ。

定期的にお礼のハガキやイベント告知の会報などを送り、常にフェイスツーフェイスの気持ちであり続ける。

ハガキは必ず手書きで、その内容は各お客さんに合わせて書き分ける。

この手間暇かける熱意が、強者にはないリピーター獲得に繋がる。


どんなに頑張ってみても、戦略が間違っていては、強者には飲み込まれるだけ。

弱者ならではの強みを生かした戦い方で生き残れ。


ウェルカム!サバイバルの世界へ!


★ハッとしてグッとポイント★

敵を知り、己を知り、客を知れば百戦危うからず。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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