99%の人がしていない、たった1%のローダーのコツ

河野英太郎 著 / 

   

リーダーとはただの「役割」偉ぶる必要も余計なプレッシャーも感じる必要もない。

   

リーダーの役割とは、チームや組織で仕事をする上で、メンバーが最高の力を発揮できるように、目標に向かって、動かすこと。

   

よって、リーダーには人としての成熟度や、仕事の専門領域で勝負する必要はない。

リーダーに求められるスキルを磨く必要はあるが、全ての領域でメンバーより優れた能力を持っている必要はないのである。

  

では、最強のチームをつくるにはどうすればいいのか。

けして4番バッターばかりを集めてはならない。

主義主張合戦がはじまって、譲らなくなるので、チーム編成するときは、前に出る人、冷静に周りを見渡せる人、専門分野で貢献する人と、バランスを保つことが重要。

 

また、自分がけしてトップのチームにしてはならない。

イエスマンを周りに添えるなど言語道断。

いかに自分より優れた人に働きやすい環境を提供するのかが、リーダーの腕の見せ所。

それを履き違えてはならない。

 

そしてリーダーは常にビジョン(目標)を明確にし、メンバーに伝えることが大切。

同じ仕事であっても、その先に見据えるものが違えば、全く違った結果になるからだ。

各メンバーに向かうべき方向性が明確であれば、例え失敗しようが、次に繋げるモチベーションが保たれ、組織としての成長になる。

  

リーダーにはチームのモチベーションを高め、人を育てることも必要である。

そのためには自分自身が成長することも欠かせない。

  

けして自室に閉じこもらず、常に現場に立ち、メンバーと顔と顔を突き合わせて話し、チームを前に進めるために邁進する、そんなリーダーがきっと必要なんだと思う。

  

メンバーの悪口を言わず、手柄はメンバーで分け合い、失敗は自分が請け負う。

時にリーダーとは孤独なものかもしれないが、その時はきっとメンバーが支えてくれることだろう。

  

ここ最近、都知事の辞任に至るまでの会見の一幕で、

「東京都のトップリーダーが、こんなホテル(安価なホテル)に泊まれるのか?」

というなんともリーダーとしての「役割」を履き違えたことを言っていたのを思い出し、この国はどうなっていくんだろうと、しみじみ思うのです。

  

もう一度思いだそう。

リーダーとはチームや組織で仕事をする上での「役割」であり、特別リーダーが偉いわけでもなく、価値が高いわけでもない。

 

★ハッとしてグッとポイント★

理想のリーダーとは、安心と興奮を同時にくれる。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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