営業の魔法

中村信二 著 / 


売れる営業のテクニックなんてない。

教えれるのは、営業という職業の素晴らしさだけだ。


営業というものは、全ての仕事に通ずるものだと思う。

販売業しかり、サービス業しかり、技術職しかり、コンサル業しかり。

そこにお客さんとの接点が存在する限り、避けては通れない仕事の基本とも言えよう。


営業をする上で、一番陥りやすい間違いは、「売る」という行為だ。

数字を上げたいがために、いかに効率よく「売る」ことに固執しがちだ。


営業の使命は、「売る」ことではなく、お客様の問題を解決するお手伝いをすることだ。

そしてお客様と成長と感動を共にすること。


常に利益は後で、まず正しくお客様と向き合えているのかが先。

「利益を見ては義を思え」

自分の利をグッと抑え、誰を幸せにしたいかを思う。


営業には、「聴く」「観る」「伝える」という三つの形がある。

まずは人の話を聴くことから始まり、何度も聴くことで、お客様の悩み、価値感、問題、好み、思考、不安…様々なものが見えてくる。

すると伝えたいことが自然に分かり、熱意を持って伝えることが出来る。


そして伝える者の「心の在り方」がとても大切である。

いくら営業の本質が頭で分かっっていても、それを雑に乱用してはならない。

常に営業の使命を全うすること。

やり方ではなく、在り方が大切。


営業でトップになるのが目標なのではない。

トップになって、どうしたいのかが大切なのだ。


成績の良くない人は暗い表情をする。

これは成績が良くないから暗くなるのではなく、暗いから成績が良くないのだ。


「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せなのだ」


心は感情で支配されるのではない、意思の力で心を規制することで、人はどんどん前向きになれる。

人はイメージした通りの自分にしかなれない。

イメージの限界がその人の限界。


だから仕事で失敗しても、めげず、くじけず、落ち込むことなく、営業の本質を常に心に留め、自分の在り方をしっかりと見失わなければ、営業の素晴らしさはおのずと訪れるものである。


★ハッとしてグッとポイント★

心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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