道をひらく
松下幸之助 著 /
経営の神様と言われた松下幸之助が、昭和43年に記し、累計400万部を越えようとする名著。
もはや古典と呼ばれる書物になろうが、その内容は全く色褪せることなく、我々に普遍の真理を説いてくれる。
これだけ世界情勢が変わり、文化や文明が激変し、生活スタイルも刻一刻と変貌する時代においても、松下幸之助の言葉は、我々に光明を差し、進むべき道を示してくれる。
今現在発行されている、ビジネス書や啓蒙書などの基礎となっている思想が、もうこの時にすでに確立されている。
決して変わらぬものがここにはある。
人生訓的なものから、仕事や経営の心得、国のあり方まで幅広く網羅された、珠玉の120編が収められている。
人が困難に見舞われた時、悲しみにくれた時、怒りに打ちひしがれた時、絶望を感じた時、前が見えなくなった時、この本を開けば、きっと次への一歩を踏み出せる勇気と活力が湧いてくる。
常に礼節を重んじ、謙虚に人と接することを大切にした、著者の人柄がにじみ出た、優しさに溢れた文体が、心の隙間にそっと流れて行く。
教わらずして、学ばずして、人は何一つ考えられるものではない。
良き知恵を生み出す人は、同時にまた必ず良き学の人でもあるといえよう。
学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である。
★ハッとしてグッとポイント★
みな心持ち一つ、ものの見方一つである。
同じ人間でも、鬼ともなれば仏ともなる。
そうすれば人生において、絶望することなど一つもないのではあるまいか。
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