品格を磨く
高野登 著 /
品格とは美しく格好良くあることではない。
時に不恰好な中に品格を感じることもある。
どんな場面においても、自分の感情をコントロールし、人の役に立つために、自分の心を修めていくことが、人としての成長。
それができている人、少なくともそこに向かって努めている人に「品格」は宿る。
浮き沈みがある人生の中で、揺れ動く心の真ん中にあり、けしてぶれないもの。
自分の在り方を決定づける「基軸」となるもの、それが哲学であり価値観である。
「品格」にはその根底に必ず「哲学」がある。
土の中にある見えない根が「哲学」ならば、外に見えているものが「品格」である。
中身がきちんとしていれば、外見はどうでもいいとはならない。
「外見」というものは、その人の持っている内面の一番外側を意味する。
その仕草、行動、習慣、言葉遣いにその人の品格は現れる。
「はじめに言葉ありき」
言葉が行動を生み、繰り返される行動がやがて習慣となる。
品格がある人は、間違いなく言葉がきれいだ。
軽々しく人を批判したり、侮辱したり、嘲笑するような言葉は口にしない。
自分の働き方、趣味や娯楽を含めた自分の人生そのもの、それを堂々と遠慮なく、自分自身で企て、自分で決めて、主体性に生きる。
そこにぶれない基軸を持ち、その哲学に誇りを持ち続ける。
そんな「品格」のある人になりたいものだ。
★ハッとしてグッとポイント★
「善い言葉」を使うと「善の循環」が起こり、「悪しき言葉」を使うと「悪の循環」が起こる。
それは言葉が行動を決定づけるから。
きれいな言葉を使いましょう。
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