クレーム対応の教科書

援川聡 著 / 

 

接客業に携わっている限り、お客さんからのクレームは避けては通れない。

  

お客さんから怒声を浴びせられたり、無理難題を要求されたりすると、平常心が保てなくなり、臨機応変な対応が出来なくなってしまう。

  

いくら真心のこもったサービスを提供しても、それに良い対応をしてくれるとは限らない。

時には理不尽なことを言われたりすることもあるが、それにも対応することを求められる。

  

かく言う僕も、お客さんからのクレームに対応出来ず、右往左往し、やることなすこと裏目に出て、双方嫌な思いが残るだけの結果に終わってしまった事がある。

その時は自分の接客技術の浅さを思い知らされたものだ。

  

お客さんへの接客がオフェンスなら、お客様からのクレームを受けるのをディフェンスと捉えてみる。

このディフェンスの技術を向上させれば、より攻守バランスの取れた接客が可能になる。

  

本書には、従業員とお客さんとの会話形式をとりながら、様々なクレームのケースが語られて、それに対する実践テクニックが満載されている。

軽いクレームから、プロ顔負けの詐欺まがいのクレームまで多様だ。

  

僕は今までに、お客さんから「土下座して謝れ!」とか「ネットに流してやるぞ!」とか恫喝された経験はないが、いつこの様な状況に陥るかもしれないので、日々心してかかるべし。

  

クレーム対応の技術が向上すれば、より接客業に余裕ができ、懐の深いサービスが出来ると思う。

   

★ハッとしてグッとポイント★

口調がどんなに厳しくても、そこに悪意があるとは限らない。

それなりの理由があって、怒りを表している。

その見極めを間違ってはならない。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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