働き方
稲盛和夫 著 /
働くことは「万病に効く薬」。
あらゆる試練を克服し、人生を好転させてくれる。
もちろん「生活の糧を得るため」に働くことも大切な理由であるが、一生懸命働くことはそのためだけではない。
仕事で失敗したり、課題が克服できなかったり、自分の弱さに気付かされたり、あらゆる局面で自分を試され、切磋琢磨していく。
失敗から学んで得た成長や知恵、ひとつのゴールが達成出来た喜び、夢に向かって継続する力。
働くことは人間を鍛え、心を磨き、「人生において価値あるもの」を掴み取るための尊い行為である。
そのためには自分が従事する仕事を好きになることが重要。
嫌々割り切って働き続けるには、そのすぐ先に限界がある。
しかし、誰でも仕事は好きになれる。
自分からその仕事を好きになろうと努めたかどうか、「心の持ち方」ひとつで、劇的に自分を取り巻く世界は変わる。
自分に合わないからといって、忌み嫌いながら惰性でこなすのか、これも自分の試練だと考え、前向きにポジティブに打ち込み、「出来ない仕事」を「出来る仕事」に変える。
「天職」とは出会うものではなく、自らつくりだすもの。
仕事に打ち込めるようになると、おのずと力が湧き、力が付けば、必ず成果が生まれる。
成果が出れば、評価され、なお前のめりに仕事を好きになれる。
こうして好循環は生まれ、継続する力となる。
それは「平凡な人」を「非凡な人」に変える、強大なパワーでもある。
そして高い目標や夢を持ち、無我夢中でひたむきに強い気持ちを持ち続ければ、必ずチャンスや巡り合わせはやってくる。
あとはそれを掴み取るだけなのだ。
★ハッとしてグッとポイント★
労働の意義は、業績の追求のみにあるのではなく、個人の内的完成にこそあるのだ。
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