ソフトバンクで孫社長に学んだ夢を「10 倍速」で実現する方法

三木雄信 著

 

著者はソフトバンクの創設者で、カリスマ経営者の孫正義氏の社長室長を務め、孫社長のそばで数々の事業に従事した経験を持つ。

仕事を通じて孫社長の経営哲学を経験し感銘を受け、夢を最速で実現させる秘訣が語られる。

  

孫社長と言えば、有言実行で、数々の事業を次から次へと成功させる手腕が見事。

そこには彼ならではの成功への経営哲学がある。

  

とにかくどんな分野でも構わない、その世界でナンバーワンになること。

ナンバーワンになれば、人々の関心も得られ、優秀な人材も集まり、資金調達もでき、販路を拡大できる。

  

しかし、そう簡単にはナンバーワンにはなれないもの。

そこで、人がやらないこと、あるいはやっている人が非常に少ない分野にターゲットを絞る。

まだ未開の地なら最初に到達できた者がナンバーワンになれるし、ライバルが少なければ、成功する確率もスピードも高まる。

  

どんなニッチな市場でもいいから、ナンバーワンを獲る。

これこそが最速で夢を叶える近道である。

  

失敗するのは競争相手が多すぎるからだ。

しかし、自分には経験や実績などの実力がまだないと言うのなら、フィールドを可能な限り小さく区切って、自分だけが入れるサイズの土俵を自ら作り出し、そこで勝負すればいい。

  

独自のコンセプトやアイデアがあれば、その土俵でナンバーワンになれる。

フィールドが小さいので最初は少人数しか集まらないが、一度集まれば、口コミで人が人を呼ぶようになり、「ナンバーワン」と名乗りも上げやすくなる。

  

大切なことはナンバーワンという肩書きを作ること。

  

そして次に重要のことは、「自分ひとりの力で勝負しよう」と考えないこと。

 

どんな天才であろうと、自分の知識や経験には限界がある、ならば徹底して他人の力を活用する。

分からなければ、その道の専門家の意見を聞きに行けば良い。

しかし、何も用意せずに闇雲に聞きにいっても、役に立つ情報は得られない。

  

そこで重要なのは「正しい質問」をすること。

仮説でもいいので、自分なりの意見や考えを持ち、問題解決へのアドバイスを聞きに行く。

そうすれば、帰ってくる答えもより具体的に明確となり、知識も深まり、レベルアップに繋がる。

それが最短での問題解決への近道である。

  

まだ誰も踏み込まないフィールドに立つには、スピードが大切。

まず未完成でもいいので、一歩を踏み出し、アイデアやコンセプトが良ければ、後から人やお金は付いてくる。

  

孫社長の夢はまだまだ終わらない。

  

★ハッとしてグッとポイント★

ナンバーワンになるには、自分で勝手に線を引いて、その分野の中で勝手に一番を名乗ればいい。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

0コメント

  • 1000 / 1000