怒り

吉田修一 著 / 


映画版の役者陣の豪華さに、これはまず原作を読もうと読了。


残忍な殺人事件に翻弄される、3組の人間模様が描かれる。

人を信じることの危うさ、難しさ、愛することの困難さを痛感させられる。


殺人犯の怒り、被害者の怒り、愛すべき人を裏切る怒り…

それぞれの怒りが物語に重くのしかかり、悲しくも壮絶なラストを迎える。


映画版は原作と少し違う幕引きのようだ。

原作同様、役者陣のほとばしる演技と演出を観てみたい。


追記

映画観にいきました。

冒頭からラストまで、 ただならぬ緊張感。

原作も素晴らしいが、豪華役者陣の共演がこれまた凄い。

特に広瀬すずちゃんは、同世代の女優から抜きん出た存在。

安定のケン・ワタナベ、不動の実力の妻夫木くんもいい。

もちろん他の役者さんも言うまでもない。

これほどまでも実力者の役者陣と李監督、そして吉田氏の原作が紡ぎ出す世界、好きだな。

東京、千葉、沖縄で展開される物語り。

まるで3つの映画を一気に観ているようだった。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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