ナミヤ雑貨店の奇跡
東野圭吾 著 /
悩み相談の手紙を通して、過去と現在が交錯する心暖まる物語り。
「ナミヤ雑貨店」を「悩み雑貨店」と勘違いしたお客さんが、悩み相談の手紙を投函したことから、雑貨屋の主人が返事を書くこととなり、それが評判 になって、亡くなるまでやり取りは続くこととなる。
その後、雑貨店は閉店となり、廃屋と化したお店に3人組のコソ泥を働いた男たちが、隠れ家として訪れる。
しばらくすると、誰もくるはずもないお店に手紙が放り込まれる。
その手紙の内容は過去のものであり、その事実に驚愕する男たち。
この店の主人が過去に悩み相談に乗っていたことを知り、面白半分でその手紙に返事を書き投函すると、直ぐに返事が返って来る。
その後、過去の住人と手紙のやり取りをしているうちに、主人の人柄やある児童施設との密接な関わりを知ることになり、ナミヤ雑貨店の秘密のたどり着くこととなる。
そして、お店の主人の最後の相談相手が明らかになる時、感動的な奇跡が訪れる。
過去と現在が交錯するという、非日常的な世界にも関わらず、点と点が次第に結びつき、 物語が一筋の道に繋がる展開はお見事。
ファンタジー要素を取り込みながらも、深みのある人間の絆を描く物語り。
★ハッとしてグッとポイント★
今年の秋に映画化するようです。
うん、観てみたい。
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