教場 0

長岡 弘樹 著 / 


警察小説に新たなフィールドを開拓した傑作「教場」シリーズの最新版。


前作までは、警察学校での生徒と指導官 風間との鬼気迫る濃密なサスペンスが展開されていたが、今回の舞台は、殺人現場そのものだ。


驚異の推理力と人の心を見透かす千里眼。

現場の鬼と異名を取る風間が殺人現場に臨場する。


殺人課に配属になり、有望と認められた新人刑事が、風間指導官の元に配属になる。

期間はわずか3ヶ月。

その間に事件の真相を見抜けなければ先はない。


「こんなことも見抜けないのか。

もう一度交番勤務からはじめるんだな」


緻密な伏線、一言も聞きもらせない台詞など、スリリングな物語は健在。

真相解明に至る推理も「おお、そうくるか!」と驚きの展開である。


また、このシリーズの肝でもある、新人刑事が指導官 風間とのやりとりを通して、成長していく過程も見もの。


時より見せる風間の「優しさ」にもやられます。

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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