「大発見」の思考法

中山伸弥・益川敏英 著 / 


iPS細胞を生み出し、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥とトップクォークの存在を予言し、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英。

世界に誇る日本の偉人、お二人の「思考」に関する興味深い対談。


基本的に両氏とも学校の授業にはもっぱら興味がなく、成績もあまりかんばしくなかったという。

しかし、自分の興味のある対象には俄然やる気スイッチが入り、無我夢中になれる。


難しい問題と格闘している時は、ワクワクしてテンションが上がる!

予想通りでないところに、とても面白いものが潜んでいる。

結果が予想通りならそれは「並」の結果。

この予想外の結果は一体何なのだ!?

その考えから全てが始まる、落ち込んでいる暇なんてない。


時に自分の本業以外のダメな点や、自虐ネタなど、ユーモアを交えながら語られていく。


さらに、両氏の研究対象の「iPS細胞」や「トップクォーク」の内容もわかりやすく説明されているので、そこだけ読んでいてもとても楽しく興奮する。


人間というのは、常に既成概念の中で物事を考えている。

人間の考えていることより、ずっと自然の方が奥深いんです。


一見遊びに見えたり、無駄に見えたりすることの中に、実は豊かなものや未知なるものがたくさん隠されている。

いつも私たちは、目の前にある「面白いこと」で遊んでいるだけなんです。


子供の様な爛々とした眼差しで、果てなき思考は続く。


★ハッとしてグッとポイント★

椅子の脚は、4本脚と3本脚では、3本脚は安定するが、4本脚は安定しない、なぜなのか?

平面は3点で決まるから、4点では平面は決まらない、4点あると平面から出てしまう可能性があるから。

どうです、分かりましたか?

読んだら忘れないための備忘録

歳を重ねるにつて、読んだ端からすぐ忘れては、本屋でお気に入りの本を手に取り、帰ってみたら、自宅の本棚に全く同じものがある光景に辟易してしまう。 そんな負の連鎖を極力避けるべく、またせっかくの学びをより確かなものにするための備忘録です。

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