人生は、運よりも実力よりも、勘違いさせる力で決まっている
ふろむだ 著 /
なんとも人を煙に巻くようなタイトルではあるが、この「勘違いさせる力」、確かに有るな、と思う。
人が無意識下で思い込んでいる思考というのは、実に強力なものだ。
例えば、面接の場で、清潔感があり、身なりがきちんとしている者、一方、どこか不潔で、だらしない格好をしている者、選ばれるのは、ほぼほぼ、
清潔感があり、身だしなみがすっきりした者。
面接官は、外見で判断したわけじゃない、と思っているが、実際は外見で採用している。
この無意識下での思考の思い込みを心理学用語で、「ハロー効果」と呼ぶ。
例え知能が高く、有能な人であっても、他者が見る「ハロー効果」によって、あなたの評価値は実際とは違うものに書き換えられてしまう。
しかし、この現象を上手くプラスの評価値に書き換えられれば、それは、自身をさらに大きく見せることになる。
このある種の「錯覚」を利用し、資産として活用する事を、「錯覚資産」と呼ぶ。
人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚は、一種の資産として活用できるのだ。
こも「錯覚資産」、周りを見渡せば、至る所で見られる。
テレビに出ているお馴染みの評論家が、本話出せば、売れる。
人気タレントが、化粧品を使っていれば、売れる。
「その人が言っている、使っているから間違いないだろう」
という、無意識下の強烈な思い込みが、絶対的にあるからだ。
この錯覚資産の運用が上手い人間と下手な人間とでは、どんどん差が開いていく。
実力があるから良いポジションを得られるのではなく、実力があると周囲が錯覚するから良いポジションが得られるという部分が圧倒的に多い。
世の中は実力主義なんかではない。
という身もふたもない現実だか、これがリアルな成功法だとも言える。
「錯覚資産」を極めて優秀な武器として活用し、成功する確率を上げる。
そうすれば、運さえもコントロールでき。
すなわち、誰も卑怯と気付かない、卑怯なやり方が、最強の勝ちパターン。
誰もが「魔の力」を駆使している世界では、「錯覚資産」なしでは、自分の人生の活路を開くことすら困難だ。
誰もが使えるずるい武器。
活用する以外ないのでは。
★ハッとしてグッとポイント★
え?まだ実力で勝負とか言ってんの?
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